当たり前の行為
2011-11-29
結婚と結婚感に関する言説は洋の東西を問わず無数にあります。
結婚とは誰もが体験する、ごく当たり前の行為です。
しかし、その相手次第ではその後の生き方を変えてしまうほどの重要な人生の一大イベントでもあるわけです。
ところが、結婚にまつわる格言には、あまりロマンチックなものはなく、どちらかというと、
あきらめと後悔の念を込めたものが多いように感じます。
思い描いていた理想と現実の結婚生活とのギャップが、あまりも大きすぎることからくる、
一種独特の想念が結婚という言葉に込められているようでもあります。
日本ではずばり「結婚は人生の墓場なり」という、これから結婚する人にとってはどきりとする
ような格言があります。
バーナード・ショーは「結婚とは当たりくじのない宝くじだ」と言い、オスカー・ワイルドは
「幸福な独身者には重税を課すべし」という格言を残しています。
どちらもイギリスの作家という共通点が面白いですね。
ショーはその皮肉っぽい格言とは正反対に、賢夫人と一生を添い遂げる幸福な結婚生活を
送っています。
対してワイルドは、結婚し三人の子をもうけたものの、晩年は男色に走るという波乱の生涯
でした。
ショーは、その鋭利な観察眼で不幸な結婚をした人々からの教訓を見出し、ワイルドは
自身の体験から結婚に対する独特の諦観を抱いていたのかもしれませんね。